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04 紫外線(UV)照射装置の基礎

浄水場で使用される紫外線照射装置とは

浄水場に使用される紫外線(UV)照射装置

水道や浄水場では、バクテリア、ウイルス、寄生虫などの微生物がおり、殺菌や消毒が必要とされます。浄水場に使用される紫外線(UV)照射装置は、水中の微生物や病原体を不活性化させ、水の消毒や殺菌を行うための装置です。

水が通る透明な管内部に特定の波長の紫外線ランプを配置し、水がランプ周囲を通る際に、紫外線が水中の生物の核酸(DNAやRNA)に吸収されることで、生物の遺伝情報を破壊し、増殖を抑制または不活性化させます。これにより、細菌、ウイルス、寄生虫などの微生物が死滅し、浄水された水を得ることができます。

使用する紫外線の波長域は、100nm~280nmの深紫外線(UV-C)の場合が多いです。この波長域では、ウイルスや細菌などのDNAやRNAに吸収される性質があるため、ウイルスや細菌などにUV-Cの紫外線を照射することでDNAやRNAに直接ダメージを与え、破壊することができます。
これにより、化学薬品を使用しなくてもウイルスや細菌などを殺菌することができます。

紫外線照射装置が殺菌や消毒に効果がある仕組みなどを下記記事でも詳しく解説しておりますので、是非こちらも合わせてご覧ください。

>>「ウイルス抑制・殺菌用途のUV照射装置の仕組み」について詳しくはこちら

>>「紫外線(UV)照射殺菌装置の用途」について詳しくはこちら

浄水場使用される紫外線(UV)照射装置のアプリケーション

ここからは、浄水所で使用される紫外線(UV)照射装置の具体的なアプリケーションについて紹介します。

紫外線(UV)水除菌装置

水の除菌装置には、UV照射装置が搭載されています。水除菌装置の用途は、上下水道、飲料、ボイラー水など様々です。220nm程度の深紫外線領域のUVが用いられており、水銀ランプを光源にすることが一般的です。265nm,280nm程度のUV領域であれば、水銀ランプではなくUV-LEDを活用することも可能であり、長寿命化を実現できます。また、UV-LEDを活用することで即時点灯が可能となり、さらに電源ON/OFF時の出力低減も起こりにくく、高出力が維持しやすいといった利点もあります。

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