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04 紫外線(UV)照射装置の基礎

紫外線照射装置の寿命について

本記事では、紫外線照射装置の寿命についてご紹介いたします。

紫外線照射装置の寿命

紫外線照射装置は複数の部品で構成されており、これらの構成部品にはそれぞれ寿命があります。

使用条件、使用環境などによって寿命の変動はあるものの、使用していればいずれは劣化し故障してしまいます。大抵の場合は部品交換を行うことによって復旧し、再び使用することができますが、交換部品が入手できなくなったり、修理費用が製品の販売価格を超えてしまう等の理由で修理不可と判断された場合、その製品が寿命を迎えたと考えられます。

実際によくある紫外線照射装置のトラブルについて、まとめた記事もございます。下記ページを是非ご参考ください!

>>「紫外線(UV)照射装置のよくあるトラブル」について詳しくはこちら

  

構成部品と寿命

紫外線照射装置はランプ方式とUV-LED方式があり、以下が各装置の主要な構成部品と寿命をまとめた表になります。

ランプ方式

部品名寿命
UVランプ約3,000h
電源(電解コンデンサ)約90,000h
楕円ミラー約40,000~90,000h
シャッター(ソレノイド)約200万~5,000万回
絞り(モーター)約30,000~50,000h
ファン約40,000h

UV-LED方式

部品名寿命
UV-LED約20,000h(積算点灯時間)
電源(電解コンデンサ)約90,000h
ファン約40,000h

上記部品の寿命はあくまでも目安ではありますが、これらは使用条件や使用環境などによって寿命が変動します。部品毎にいくつか例を挙げます。 

 

トラブル内容と調査が必要な部品例

電解コンデンサ

電解コンデンサは電源部で一番最初に寿命を迎える部品であり、電源の寿命=電解コンデンサの寿命とされています。使用温度が10℃上がると寿命が半減し、10℃下がると倍になる特性があります(アレニウスの法則)。

 

楕円ミラー

使用するUVランプにもよりますが、紫外線を受け続けることによってミラー内側の蒸着膜が劣化していきます。また湿気に特に弱く、使用環境や保管環境が高湿度であると蒸着膜の劣化速度が速くなり、1年未満で使用できなくなってしまう場合もあります。

 

モーター

モーターは内部の歯車や軸受部にグリースが使用されています。グリースが劣化をすると固まってきて滑りが悪くなるため、仕様通りの性能が発揮できなくなり寿命を迎えます。劣化をする要因は主に熱によるものですが、電解コンデンサと同様の寿命特性を持ち、使用温度が15℃上がると半減し、15℃下がると倍になると言われています。

 

また、ランプ方式とUV-LED方式の部品構成を比較してみると、UV-LED方式の方が部品点数が少なくシンプルな構造になっています。

そのため、正常なコンディションを保つためのメンテナンスに必要な時間やコストが少なくなります。キーパーツであるUVランプとUV-LEDを比較してみても、UV-LEDの方が寿命が長く、交換する頻度も少なくなります。

紫外線照射装置は、定期的なメンテナンスを実施していただくことで性能を維持し長期間使用することができます。

 

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