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01 知ってほしいLEDのこと

LEDの調光方式

産業用の光源装置としてLEDを使用する場合、LEDに流す(一定)電流を任意の値に設定できる機能が必要となります。以下に、その光量を調節する方法について説明します。

その方法は大きく分けて2つあります。それは、アナログ調光方式とパルス幅変調(PWM)調光方式となります。

アナログ調光方式とは、LEDに流す電流値を変化させることで明るさを調整します。単純に電流量を増やせば明るくなり、減らせば暗くなります。先に説明した定電流回路で言えば、一定に制御する設定電流値を変えることで調整するものです。

 PWM調光方式とは、LEDの点灯時間と消灯時間を制御することで明るさを調整します。点灯している時間を長くすれば明るくなり、短くすれば暗くなります。つまり、デューティサイクル(オン時間とオフ時間の割合)を変化させて調整するものです。

アナログ調光方式は実際に流す電流値を変えるため、LEDによっては電流値が大きい場合と小さい場合で発光波長のピークがズレる場合があります。一方、PWM調光方式は電流値を変えず、点灯と消灯のデューティ比を変えて調光するため電流値の大小による影響はありません。

また、PWM調光方式は、点灯と消灯を繰り返す周波数が低いとちらつきが起きていると感じられますが、アナログ調光方式は、PWM調光方式のように消灯している時間がないのでちらつきは発生しません。

アナログ調光方式とPWM調光方式どちらにも機能に特徴があるので、使用用途に応じて使い分けをします。

白色LEDを搭載した照明用ランプの普及にともない、このような点灯および調光方式の回路を最低限の部品点数で安定的に動作させることができるドライバーICやドライバーユニットが数多く開発されました。

このような電子部品を使用することにより、コンパクトで信頼性の高い回路構成が可能となっています。


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