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酸素阻害

酸素阻害(さんそそがい)とは、化学反応中における酸素の存在が反応の進行を妨げる現象です。特に、紫外線照射装置に関連して起こる酸素阻害が、UV硬化においてラジカルと酸素が結びついてしまうというものです。

ラジカルと酸素の結合速度はラジカルとモノマーの結合速度よりも速く、酸素に触れている樹脂表面部の成長反応が酸素によって阻害されます。 その結果、UV照射を続けても樹脂表面部のUV硬化が進まず、樹脂表面にタック感(べたつき感)が残ってしまいます。これが酸素阻害のメカニズムです。

酸素阻害を防ぐ方法としては、次のような対策が挙げられます。

  1. 反応系の酸素排除:反応容器内の酸素を排除するために、窒素などで反応系を置換する。
  2. 酸素吸収剤の使用:酸素を吸収する化学物質や酸素吸収剤を反応系に添加することで、酸素の存在を減らす。
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